Pastela -パステラ‪-‬ 4+

はじめて触れるアプリでは、色々なペンを縦横無尽に触ってみたいものだと思うが、初期設定で表示されているペンが２つと少なく、➕ボタンを見つけてペンを取り出す事が必要になるので、ダウンロード後のわくわく！という気持ちが若干削がれる。🥲
　ペンはツールライブラリに既に種類ごとに分けてあり、最初からまとめてそのまま横に出しておいても画面はごちゃごちゃしないと思う。

　できれば移動変形の点線の表示・非表示を選択できるようになると良いし、さらにいうなら変形中に選択できるようになると良い。

逆にそれ以外は言う事なしの性能。
他のアプリ(プロクリエイト🖍️クリスタ🖋️スケッチャーズ🎨)も使っているが、サブアプリとして、軽いお絵描き用としてなら十分に使える。

使用環境：iPad Pro（10.5インチ） iOS17.4.1
最低限の機能を揃えたペイントツールという印象です。手ざわりがPixiv Sketchと少し似ています。 テキスト入力や定規などの便利機能はありませんが、フリーハンドで1枚のイラストを描くためのツールとしてコンパクトにまとまっていると思います。
出力はpng, jpeg, psdの3種類です。

良かったと思う点を列挙します。
・ペンの描き心地をわりあい細かく設定できる: これにより、ペンの種類を自分で増やせます。筆圧がカーブ線での調整で、ペンごとに個別に設定できます。
・塗りつぶしツールに「囲い塗り（いわゆる『囲って塗る』）」がある: 下塗りが楽です。この機能があるのとないのとでは大違いですね。
・A3やA4などの大きいサイズで描ける: 使用可能なレイヤー数やアプリの挙動がどう変わるのかなどは検証していませんが、印刷サイズにも対応しているようです。
・アプリを開くとすぐキャンパス一覧が表示される、広告など余計なものがキャンバスに出ないなど: これも嬉しいです。

改善・追加を希望する機能としては以下が挙げられます。
・画像のトリミング: 別アプリでトリミングしてから投稿するのがちょっと手間です。
・キャンバスの反転を維持したままキャンバスを保存したい: 絵を反転させたまま描き進めて保存すると、強制的に元の向きに戻されてしまいます。
・「新しいキャンバス」から新規作成したキャンバスサイズ（キャンバスのテンプレート）を削除したい: 初日時点では一度作ったら消せないようでした。変な名前のテンプレートを作ってしまいアプリ自体を再インストールして対応しました。
・ペンの設定を保存したい: 前述の再インストールで、ペンの設定を最初からやり直すのが大変だったためです。
・サイドバーのパネルの順番を保持してほしい: 保存して再度キャンバスを開くと、並び替えたパネルの並び順が勝手に変わります。「カラー」の順序をいちばん上にしてキャンバスを保存したあと、再度キャンバスに戻ってみると、「カラー」はいちばん下になっています。
・パネルに「カラー」を表示した状態で「値」>「RGB」>「HEX」でカラーコードを入力するとき、横画面だとキーボードが被って入力画面が見えない: 現時点では「カラー」をパネルに表示しないで使うほうが不便を感じにくいです。

長らくiPadでのペイントツールに悩んでいたので、Pastelaをしばらく使ってみようと思います。可能であれば改善してほしいところもありますが、全体的に使い心地はよく、今後のアップデートに期待します。

開発者は頑張ってくれているのだろうが、pixivというビッグタイトルから広告も貼って出たアプリがコレ、というのは少々肩透かしが強い。
色のブレンドはかなり軽く、絵柄によってはこのアプリを選ぶ価値は十分ある。画面のカスタマイズ性も高い。開発者は頑張った。
だがブラシが少ない。とにかく少ない。このご時世に出るものとして無料だとしても少なさが際立つ。
色ブレンドを使わない人間としては通常ペンでの遅延の方が気になる。初期からブラシ自体に手ブレ補正が1付いているせいで遅延がデフォルトである。手ブレ補正を切ったら遅延も減ったが最初の1ラインの印象は強い。
今までに出た他アプリの便利なジェスチャーを踏襲しているのも良い。卑屈に言えば、今までに出たアプリがあるからこそ、この操作性がある。アイデアマン自体は別アプリである。
総合的に見て、あえて今、このアプリに乗り換えて絵を描くか？というと答えはNOである。新規開始なら選ぶ可能性もあるが…。
クラウドストレージも利用規約の文章から利用は希望できないと思いログイン利用はしていない。
あくまで他のアプリを使い慣れた人間のレビューなので参考にはならないとは思うが、それこそ「今」iPadを持っているような人間のうちどれだけが他のアプリを使っているか考えると、そこから顧客を確保することの大変さは企画を立ち上げた段階で分かっていたことだろう。この先、このアプリならではの強みが出ることを祈ります。